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矯正図鑑〜Orthodontic room〜

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【情報提供:矯正・自由が丘歯科室
噛むことは生きること

噛むことは生きること

よく噛んで食べる

先日、テレビを見ていましたら、人の胃腸を何万人と診てきたという医師の方が出ていらっしゃいました。胃腸を見れば、健康状態がわかるそうで胃腸をきれいに保つことが元気に長生きする秘訣であるとのことでした。そのためには食事に気をつけること、生活の節制、そしてよく噛んで食べるということが大事になってきます。ご自身も70歳を過ぎていらっしゃるのに肌のツヤもよく、とても70歳には見えません。この博士がおっしゃるには噛むことで唾液がでて唾液の中の酵素が消化を助け、そのため胃腸に負担をかけず、身体を消耗させないそうです。

つまりはよく噛むことで若さを保ち、長寿でいられるということなのです。

噛むことの効用 1──食中毒やガン予防に

噛むことの効用 1 ──食中毒やガン予防に

唾液の中にはでんぷん分解酵素のアミラーゼのほかにもリソチームやラクトフェリンといった抗菌作用を持つ物質も含まれています。口腔内には1グラム中に10の11乗もの細菌が存在しているといわれていますが、なかには病気を引き起こす病原菌も無数に含まれています。しかし、唾液があるおかげで口の中でこれらの細菌の増殖を抑えることができ、病気にかかることを防止してくれているのです。よく噛んで食べることはこれらの殺菌作用によって、食中毒予防にも一役買っているのです。

また、ラクトベルオキシダーゼという酵素は発ガン物質を無毒化する酵素で、活性酸素を打ち消す働きも持っています。よく噛んで唾液をたくさん出すことでガン予防にもつながるといえます。ガン予防のためにも、早食いではなく、ゆっくりと時間をかけて食事を摂ることが大事だといえます。

噛むことの効用 2 ──若返り返り効果

噛むことの効用 2 ──若返り効果

唾液に含まれるパロチンという成分が俗に若返りホルモンと呼ばれるもので、パロチンが骨や筋肉などを丈夫にして老化を防ぎます。また、EGF(表皮成長因子)と呼ばれるだ液タンパク質も重要です。このタンパク質は皮膚や歯、口の中の粘膜、胃腸、血管等の増殖を増進させるものです。よく噛めば、EGFなどの分泌も盛んになり、若々しい体と美しい肌を保つことにもつながるといえます。

そのほか、粘性たんぱく質であるムチンの働きによって、口の中の粘膜を保護する作用や、唾液に含まれるハイドロアパタイトが歯が虫歯になるのをくい止める再石灰化をしてくれます。

噛むことの効用 3 ──虫歯予防

噛むことの効用 3 ──虫歯予防

歯ブラシが必要です

口の中が酸性に傾くと、虫歯ができやすくなります。というのはエナメル質は生体内で最も硬い組織ですが、酸に弱く、ph5.5以下になるとエナメル質が溶解し虫歯になりやすくなります。食べ物を食べると口腔内が酸性に傾きますが、唾液には酸性を中和させる働きがあるため、虫歯にならずに済んでいるのです。この唾液の働きを“ph緩衝作用”といいます。唾液がなければ、甘い酸性の食べ物や細菌の発生する酸や胃からの分泌液などによって簡単に溶解してしまうことになります。

唾液による自浄作用もあります。これは歯の表面や歯間に付着したプラークや食べ物のカスなどを洗い流す作用のことです。ただ、スナック菓子など歯にくっつきやすく粘性のある食べ物はいくら唾液が分泌されても取り除けないので、歯ブラシが必要です。食べ物のカスは口臭の原因にもなりますが、唾液の分泌によって口臭も防止してくれます。

よく噛んで脳を活性化させよう

よく噛んで脳を活性化させよう

朝起きて、ねぼけたような状態でも食事をしていると、だんだん意識がはっきりして来るという経験は誰しもあると思います。これは噛むことで大脳の細胞が活性化されるからです。噛むときにはあごの筋肉や顎関節付近の筋肉を動かしますが、こうした口を開閉する筋肉の動きが神経を通して大脳の感覚受容器に伝わり、大脳皮質に刺激を送るからです。眠くなったときにガムを食べれば良いというのは、噛む筋肉が活動しているときは眠くならないためです。

こうして食べるという一見、簡単な動作もあごの筋肉はもとより、食べ物の固さや柔らかさ、歯触りのほか食べ物を飲み込む筋肉、鼻腔に受ける匂い等さまざまな刺激が脳に送られます。また、脳からはもっと噛めとかどれくらいの力で噛めとか、飲み込めとかさまざまな指令が咀嚼器官に送られてきます。食事のときにはつねに脳を活溌に働かせていることがわかります。それだけ脳にはたくさんの血液が送られて、脳を活性化させます。ですから、よく噛むことで脳の血流量が増えて動脈硬化や脳梗塞などから起きるボケを予防することにもなるのです。

きちんと合った入れ歯をはめると、痴呆症が改善するという例はよく報告されています。噛む運動が脳への血流量を増し、大脳皮質を刺激するからなのでしょう。

実際に、噛むときに下あごを動かすと、下あごを動かす運動がポンプのような働きとなって、脳の海綿静脈洞というところと、翼突筋静脈叢というところの間で静脈環流ということが行われます。これにより脳にあった古い血液が心臓に送り返され、新しい血液が新たに運ばれてくるのです。そのため、脳の働きがいっそう活発になります。

噛み合わせが悪いと、眼精疲労を起こすことも

噛み合わせが悪いと、眼精疲労を起こすことも

顔の中で一番大きな筋肉は噛むための筋肉である咀嚼筋です。咀嚼筋は目の後ろ側まで回っていて目の周囲にある眼輪筋ともつながっています。よく噛んで咀嚼筋を鍛えることで眼輪筋も鍛えられ、水晶体の調節機能も高まります。噛めば噛むほど目もよくなり、よく見えるようになってくることが期待できます。逆に噛み合わせが悪いと、眼精疲労を起こす可能性があります。不正咬合によって、片噛みなどによって咀嚼筋がアンバランスな使われ方をしたり、緊張を強いられていたりすると、目が疲れたり、視力が低下したりすることがあるのです。